「MKRってなんだろう?」
「MKRの価格は今後上がる!?」
このような疑問を持つ方に向けて本記事を書きました。
仮想通貨には沢山の種類があって、どれを選べば良いか迷いますよね。
本記事では、MKRの特徴、価格推移、MKRの将来性について解説します。
MKRについて理解を深めて、投資対象かどうか検討しましょう。
- MKRはステーブルコインDaiを発行するMakerの運営元であるMakerDAOのガバナンストークン
- Daiは、仮想通貨を担保にするステーブルコイン
- MKRに関連するDaiはインフレ対策の資産としても使われ、DeFiの市場も拡大している
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※ 期間:2019年1月〜2023年12月、データ協力:AppTweak
仮想通貨メイカー/MakerDAOとは?
通貨名 | メイカー |
---|---|
シンボル | MKR |
提供開始時期 | 2017年11月 |
発行上限枚数 | 1,005,577枚 |
価格 | ¥360,877.23 |
時価総額 | ¥336,509,333,085 |
取り扱いのある国内取引所 | コインチェック GMOコイン bitbank |
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MKRはERC-20規格のトークンで、MakerDAOを運営するためのガバナンストークンとして利用されています。
MakerDAOはMakerというDeFiプロジェクトの運営をしており、MakerではステーブルコインDaiを発行、管理しています。
Makerは2014年に設立され、Uniswapと並ぶ歴史のあるDeFiプロジェクトです。
管理者不在で悪用される心配がなく、交換手段として実用的で、価格変動が押さえられた仮想通貨を普及させたいという考えのもとで、MakerとDaiは誕生しました。
Makerを運営してDaiを発行及び管理するために、MakerDAO、MKRが存在しています!
これらの繋がりを理解して、MKRの今後と将来性を考えてみましょう!
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仮想通貨メイカー/MakerDAOの特徴
MKR、MakerDAOについて、DeFiプロジェクトMakerやDaiと関連付けて説明します。
- Makerは仮想通貨を担保にDaiを発行できるDeFiプロジェクト
- Makerは、MKRをガバナンストークンとして活用するMakerDAOによって、運営されている
- Daiの価格をドルと1:1で連動させるための3つの仕組み
それぞれ見ていきましょう。
Makerは仮想通貨を担保にDaiを発行できるDeFiプロジェクト
Makerとは、仮想通貨を担保に預けることで、DAIを発行できるDeFiのプロジェクトです。
仮想通貨を担保にDaiを借りているため、担保を引き出す際は、借りたDaiを返却することになります。
多くのステーブルコインが法定通貨を担保にドルとの価格連動を維持するのに対し、Daiは仮想通貨を担保にしています。
Makerができた当初は、担保にできる仮想通貨がETHのみであり、ETHの価格変動による影響を強く受けるリスクがありました。
しかし、2019年11月にMakerがアップデートされ、ETH以外の仮想通貨も担保にできるようになり、現在では20種類以上の仮想通貨を担保にできるようになっています。
仮想通貨だけでなく、不動産などの現実にある資産もNFT化することで、担保にできるようになっています。
こうして、特定の仮想通貨の価格変動に依存しなくなったため、Daiの価格は安定を保つことができています!
DeFiプロジェクトのMakerに興味を持った方は、「DeFiの始め方」の記事も確認してみてください!
Makerは、MKRをガバナンストークンとして活用するMakerDAOによって、運営されている
Makerは、MKRをガバナンストークンとして活用するMakerDAOによって、運営されています。
ガバナンス投票とエグゼクティブ投票の2種類の投票があります。
1MKR=1票として、ガバナンス投票で提案や改善案など様々な議論をして、エグゼクティブ投票では、ガバナンス投票で決まった内容をMakerに反映するための方法について議論します。
実際に議論される内容は、
- 新規担保資産の追加、既存担保資産の削除
- 各担保資産ごとのリスクパラメーターの追加、変更
- Dai貯蓄率(DSR)の変更
を始めとした様々なDaiやMakerに関する内容を議論します。
なお、リスクパラメーターとは、仮想通貨ごとに設定される値やデータのことです。
例えば価格変動が安定している仮想通貨ほどリスクパラメーターは緩やかに設定され、不安定なほど厳しく設定されます。
リスクパラメーターには以下のようなものがあります。
- 債務上限:特定の仮想通貨を担保にできる量。上限がないと担保になる仮想通貨に偏りが出てしまう。
- 安定化手数料:担保を引き出し、Daiを返却する際に発生する手数料。
- 精算率:担保にしている仮想通貨の価値が下落できる割合。清算率を下回ると担保が没収される。
このようなパラメーターを担保になる仮想通貨ごとに設定しておくことで、ドルとの価値連動を保っています!
補足ですが、Makerの運営はプロジェクトができた当初から、MakerDAOによる自律分散型の運営がされていたわけではなく、Maker財団が手動となって開発、普及の活動を行っていました!
今は、Maker財団は解散してMakerの運営はMakerDAOが行っています!
Daiの価格をドルと1:1で連動させるための3つの仕組み
Daiは多くのステーブルコインが法定通貨を担保として価値を維持しているのに対して、仮想通貨を担保にしています。
法定通貨よりも価格変動が激しい仮想通貨を担保に、ドルと1:1の価格で連動させるための3つの仕組みがあります。
- 過剰担保と精算
- 安定化手数料
- DSR(Dai Savings Rate)=Dai貯蓄率
それぞれ見ていきましょう。
過剰担保と精算
Daiは仮想通貨を過剰に担保することにより、ドルとの価値連動を維持しています。
つまり、1Daiを発行するためには1Dai以上の仮想通貨を担保に預けるということになります。
仮想通貨は法定通貨よりも価格変動が激しいです。
担保している仮想通貨の価値が暴落してもDaiの価格をドルと連動させられるよう、あらかじめ発行するDai以上の価値を過剰に担保することを求めています。
また、担保する仮想通貨ごとに清算率というどの程度まで暴落して良いかの割合を定めている値があります。
もし過剰担保していたとしても、価格が暴落して清算率を下回った場合は、清算が実行されて担保資産が没収されます。
清算されると、担保としていた資産を担保オークションに掛けられ売り払われて、Daiとして手元に戻ってきます。
担保としていた仮想通貨は手元に戻せなくなる上、清算手数料も支払う必要があります。
Daiを発行するためにはリスクがあることを十分に抑えておきましょう!
安定化手数料
発行したDaiを返却して担保していた仮想通貨を回収する際に、安定化手数料という手数料を支払う必要があります。
安定化手数料は、Daiの価格が上昇傾向にある時は手数料を下げて、Daiを返却しやすくしてDaiの流通量を増やそうとします。
反対にDaiの価格が下落傾向にある時は、手数料を上げて、Daiを返却しづらくしてDaiの流通量を減らそうとします。
DSR(Dai Savings Rate)=Dai貯蓄率
MakerにDaiを預けることで、DSR=Dai貯蓄率が発生し、Daiの金利収入が得られます。
銀行の預金に預ければ、金利でお金が少し増えていくのと同じような仕組みです。
DSRもDaiの価格変動によって上下し、Daiの価格が上昇傾向にある時はDSRを下げて、Daiを預ける価値を下げて、流通量を減らさないようにします。
反対に、Daiの価値が下落傾向にある時は、DSRを上げてDaiを預ける価値を上げて、流通量が減るように調整します。
以上、Daiをドルに連動させる3つの仕組みについて確認しました。
安定化手数料とDSRによって、ユーザーが得られる報酬を調整することによって、Daiの価値がドルと連動するように調整しています。
清算という仕組みがありDaiを発行することにリスクを感じますが、この仕組みがあるため、価格変動が激しい仮想通貨でもドルとの連動ができるようになっています。
もっとDaiについて詳しく知りたい方は、「Daiの将来性」という記事も確認してみてください。
また、ここまでの内容で、
- Makerは仮想通貨を担保にDaiを発行できるDeFiプロジェクト
- Makerは、MKRをガバナンストークンとして活用するMakerDAOによって、運営されている
- Daiの価格をドルと1:1で連動させるための3つの仕組み
の3点について確認しました。
Daiは発行されてから、非常に安定してドルとの価格連動ができています。
ドルとの価格連動を安定させるために、MKRを用いてどの仮想通貨を担保にするのか、リスクパラメーターはどうするかMakerDAOで決めています。
Daiの安定性を支えているのがMKRです。MKRに将来性を感じたのであれば、コインチェックから購入してみましょう!
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仮想通貨メイカー(MKR)の価格推移
MKRの価格推移を長期的な推移と直近3ヶ月の推移にわけて確認します。
MKRの今後を予想する上で、過去にどのように値動きしてきたか知ることは重要です。
それでは見ていきましょう。
長期的な推移
長期的な推移を見ると、大きく3つのポイントがあります。
①2021年1月の上昇 Daiは発行直後に価格が上昇した後に下落して落ち着いてからは、目立った変化はありませんでした。
2021年1月初旬に価格が急上昇します。
この要因として、DeFiの取引量が増加してMakerの需要が上がったこと、Daiを預けることで得られる金利=Dai貯蓄率が上がったことによるDaiのニーズ増加が影響していると考えられます。
1月に急上昇後は、DeFi市場が継続して急速に拡大していき、MKRも共に上昇していきました。
②2021年5月の急上昇と下落
5月3日の価格をピークにMKRは下落していきます。
この時の出来事として、Maker Foundationが保有している8万4,000のMKRをMakerDAOに返却しました。
これは、Makerの運営をMaker Foundationが主体となって、開発や普及を行っていた状況から、MakerDAOによる分散的な運営に移行することを明確にするものでした。
前向きな動きであるはずですが、5月4日以降は価格が下落していきます。
この時に、
- テスラ社がBTCの売却を示唆
- テスラ社が電気自動車購入の際の決済手段としてBTCを排除
- BTCマイニングにおける環境問題
といった出来事により、仮想通貨市場全体としても価格は下落していきました。
③2023年6月中旬からの上昇
2021年5月に始まった下落は、上下を繰り返しながらも、2023年1月まで継続しました。
しばらく足踏みすると、6月から価格上昇のトレンドに移ります。
6月からの上昇トレンドを形成できた要因は、Dai貯蓄率DSRを引き上げたことによりDaiの需要が高まり、MKRも価格が上昇したことが考えられます。
10月からはBTCの現物ETF承認の期待が高まったことによって市場全体が上昇し、MKRも合わせて上昇しています。
直近3か月の推移
直近3ヶ月の推移は、MKR特有の価格変動はなく市場と連動した動きになっています。
BTC現物ETF承認直後は、価格は事実売りもあり停滞していましたが、3月上旬からは、BTC現物ETFの資金流入により市場全体で価格は上昇します。
その後は、4月上旬をピークにして、5月20日にETHの現物ETF承認の期待上昇で一時的に価格は上昇しますが、下落していき現在に至ります。
以上、MKR発行当初から現在までの価格推移を確認しました。
DeFi市場の盛り上がりに合わせて価格が変動するほか、DSRによる金利が上がるタイミングで価格が上昇しています。
Makerの運営主体がMaker FoundationからMakerDAOへと計画に沿って移っています。
今一時的に価格は値下がりしていますが、将来性を考えると買い時とも言えます。
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仮想通貨メイカー/MakerDAOの今後の予想・将来性
MKRはDaiを発行するMakerの運営組織MakerDAOのガバナンストークンです。
そのため、Daiの需要が高まれば必然的に運営組織で活用されるMKRの価値も高まります。
Daiの将来性も合わせて、MKRの今後の将来性を確認していきます。
- Daiは他のステーブルコインとは違い、仮想通貨担保型
- Daiがハイパーインフレ対策資産として利用されている
- DeFi市場全体が拡大している
それぞれ見ていきましょう。
Daiは他のステーブルコインとは違い、仮想通貨担保型
Daiが他のステーブルコインの多くが法定通貨を担保とするのに対して、仮想通貨を担保にしていることは、将来性を感じる点だと言えます。
昨今、経済は不安定で日本では円安が続いていますし、ドルでもインフレを起こしています。
法定通貨だから安心と思いがちですが、ドルがインフレしたらドルを担保にしているステーブルコインの価値もインフレするでしょう。
一方で、仮想通貨を担保にすることで、ドルが万が一インフレしてもDaiへの影響は小さくなります。
仮想通貨を担保にする安定性が知られれば、Daiを発行するMakerの意思決定組織MakerDAOで使われるMKRの価値は上がることが考えられます。
また、法定通貨を担保にする場合は、法定通貨を管理する中央集権的な組織が必要です!
一方で、仮想通貨を担保にする場合はスマートコントラクト上で管理できて透明性が高いことも他にはないDaiの魅力です!
Daiがハイパーインフレ対策資産として利用されている
Daiはアルゼンチンやベネズエラでは、ハイパーインフレ対策の資産として利用されています。
アルゼンチン等の中南米の国の多くは、経済が不安定でハイパーインフレを引き起こしています。
稼いだお金が無価値になるのを防ぐためにドルへ交換したいと考えても、ドルへの交換は制限されています。
そこで、銀行口座開設のような審査不要でインターネットにアクセスさえできれば、利用できるDaiが注目されました。
ハイパーインフレを起こしている国の人の中には、給料をもらったら即座にDaiと交換し、インフレから資産を守ろうとする人たちも出てきています。
DeFi市場全体が拡大している
DeFi市場全体が拡大しており、DeFiプロジェクトであるMakerに関わるMKRの価値も上昇することが見込まれます。
実際に過去の価格推移でもDeFi市場と連動した価格変動が見られました。
DeFiの市場は、流動性を提供することで得られる金利のイールドファーミングが登場したことで、一気に市場が拡大しました。
また、ハイパーインフレでも触れたように、現在の金融システムでは不自由なことを解消し、銀行口座を持てない人たちでも金融システムを使うことがDeFiでは行えます。
まだまだDeFiが一般的に普及するには使いやすさやセキュリティを始めとして課題は多いですが、中長期的には、社会の問題を解決する実用性のある仕組みです。
以上、MKRの将来性について3点紹介しました。
MKRに関連するDaiは法定通貨のインフレに強いこと、インフレの退避先にDaiが使われていること、DeFiは将来的に実用性があることを紹介しました。
Daiとその仕組みを構築しているMaker、MakerDAO、MKRに将来性を感じたのであれば、この機会にコインチェックからMKRを購入しましょう!
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仮想通貨メイカー(MKR)が買えるおすすめの仮想通貨取引所
ここからはMKRが購入できるおすすめの仮想通貨取引所を3つ紹介します。
- コインチェック
- GMOコイン
- bitbank
それぞれ見ていきましょう。
コインチェック
運営会社 | コインチェック株式会社 |
---|---|
サービス開始 | 2014年8月 |
取引仮想通貨数 | 29種類 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | ¥407 |
送金手数料 | 銘柄ごとに設定されている |
販売所手数料 | 無料(スプレッドあり) |
取引所手数料 | 銘柄ごとに設定されている |
スマホアプリ | 有 |
公式サイト | コインチェック公式サイト |
関連記事 | Coincheckの手数料 |
コインチェックは、スマホアプリでの操作がしやすく国内利用者数No.1の仮想通貨取引所です。
取扱銘柄も29種類と取引所の中では多く、500円から購入できるため非常に使い勝手が良いです。
どの取引所にすればよいか迷ったなら、まずはコインチェックを使ってみることをおすすめします。
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GMOコイン
運営会社 | GMOコイン株式会社 |
---|---|
サービス開始 | 2017年5月 |
取引仮想通貨数 | 26種類 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
送金手数料 | 無料 |
販売所手数料 | 無料(スプレッドあり) |
取引所手数料 | 銘柄ごとに設定されている |
スマホアプリ | 有 |
公式サイト | GMOコイン公式サイト |
関連記事 | GMOコインの評判 |
GMOコインは手数料が安い取引所で、入金、出金、送金の手数料は無料です。
取引所形式の取引の場合は、taker取引は手数料が0.05%発生しますが、maker取引をすることで、-0.01%の手数料となり、取引するとお金がもらえます。
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bitbank
運営会社 | ビットバンク株式会社 |
---|---|
サービス開始 | 2017年3月 |
取引仮想通貨数 | 38種類 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 550円/770円(3万円以上) |
送金手数料 | 銘柄ごとに設定されている |
販売所手数料 | 無料(スプレッドあり) |
取引所手数料 | maker:-0.02%taker:0.12% |
スマホアプリ | 有 |
公式サイト | bitbank公式サイト |
関連記事 | bitbankの評判/口コミ |
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仮想通貨メイカー(MakerDAO)の今後・将来性まとめ
今回は、MKRの今後の将来性について、特徴や価格推移も確認しながら説明しました。
- MKRはステーブルコインDaiを発行するMakerの運営元であるMakerDAOのガバナンストークン
- Daiは、仮想通貨を担保にするステーブルコイン
- MKRに関連するDaiはインフレ対策の資産としても使われ、DeFiの市場も拡大している
MKRと関連する仮想通貨担保型のステーブルコインDaiに実用性があり、価値保存に適していると理解されるほど、MKRの価値は上昇するでしょう。
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